男の娘が流行した2010年

2010年を振り返ってみると、男の娘がやたら騒がれたように思います。主な原因としてはバカテスことバカとテストと召還獣の秀吉こと木下秀吉が上げられます。それを皮切りに男の娘専門の雑誌がバカ売れしたりしました。そんな2010年だったわけですが、個人的にはその逆もしかり男装女子も多く見られた1年だったと思います。まよチキ!しかりIS(インフィニットストラトス)しかり、そして今回は・・・。
こんな書き出しではただの日記で2010年を振り返っているみたいに思われるのですが、タグを見てもらえると分かるとおり、これは感想。そうこれは緋弾のアリア最新8巻の感想記事なのです。

この表紙に出ている、見た目がボーイッシュな女の子。作中挿絵ではこの描写が1度もありません。さらに概巻では登場しておらずこいつは誰だという事態が発生してました。
紹介しておきましょう。彼女の名はエル・ワトソン、かつてシャーロック・ホームズの相棒として活躍したワトソンの曾孫に当たる人物です。しかもそいつが自分はアリアの婚約者だと宣言するからもうたいへん。ワトソンとキンジによるアリア争奪戦が今始まる。という感じがこの8巻の後半で描かれております。
婚約者を語るくらいなので男なのかと思いきや実は女の子でしたというのがこの巻のサプライズ。
4巻にてアリアが奪われたとき同様にヒステリア・ベルゼ状態になったキンジとワトソンがまだ建設中の東京スカイツリーで戦いを繰り広げますが、巻が進むにつれてどんどん実際では不可能な戦い方が多くなってきました。真剣白刃取りなどはまたしも、今回の片手で銃弾の方向を変えるなんてとんでもできるはずがありません。まぁいいわけとしてヒステリアモードだからってつけとけばどうにかなるみたいなところわあるんですが。その戦いにおいてスカイツリーから落ちそうになったワトソン君を拾い上げる際に胸をつかんでしまい、実は女でしたとばれてしまうわけです。
作中でキンジをこれでもかと陥れたエルは死にたがりましたが、キンジはそれを良しとせず、エルが所属する団体ごと師団へ引きずり込むことに成功。エルもアリアには助かって欲しいと思っての行動だったので結果オーライですね。
しかしその戦い直後、スカイツリーのてっぺんから何者かに襲撃されて・・・という感じで8巻は終わっていくわけです。
では前半では何が描かれているかというと、前巻の終わりで空き島に集合させられた旧イ・ウーメンバー+キンジ+etcですが、結局開戦の宣言を行い、どちらの派閥に所属するかを発表しあう場でした。師団と眷属という2つの派閥ができあがり、各々所属が決まっていく中で、注目されたカナについては無所属、という扱いでもうしばらくは雲隠れさせるのではないでしょうか。
その開戦宣言直後、まさかのアリア乱入。アリアの中に眠る、緋緋色金を暴走させるべくそれを保護している殻を強奪するため3巻登場のブラドの娘ヒルダが吸血鬼が血を吸うかのようにアリアの首をがぶっとやって、アリアの中にある殻が放出されてしまう。全部で7個あるその殻は、敵側である眷属に5個回収されてしまう。
その殻を7個回収しないとアリアは緋緋色金に乗っ取られてしまう(なにやら緋緋神化するというらしい)。
キンジは師団の仲間たちと共に眷属から殻を取り戻し、アリアを緋緋色金の力から救えるのか!
というのが今後描かれていくようですね。しかも緋緋色金にこのまま行けば2年後に乗っ取られるそうなのですが、それまで副作用として恋に対して積極的になるそうな。なんだそのラブコメ加速装置は。緋緋色金は戦と恋を好むそうで、さて今後アリアとキンジがどうなっていくのかが楽しみですね。
前巻まででレキを取り上げすぎたため、この巻ではレキ・白雪はほとんどお休み。一応この巻の最初にあるカラーと中間にある挿絵にてヒロインズのコスプレイラストが見られるので、ぜひ目を通してみてください。個人的にはジャンヌがあたりだったかなぁと思います。
ヤングガンガンにて好評連載中、緋弾のアリアAAから間宮あかりがアリアのももまんダルマ落としに付き合わされているという表記があるなど外伝とのリンクを見せたかと思えば、AKBという名前をひねりもなく出すなど、今をときめくものが多くちりばめられた巻でした。
なんだかだらだらと書き連ねてきましたが、次巻の発売は春、アニメ開始頃になるそうです。そこまでにアニメもゲームもそして外伝もいろんな展開が見られることでしょう。期待したいと思います。
もし読んだことがないという方がいればこの年末の臨時収入をこちらに回してみるのもいかがでしょうか。では、今日はこの辺で。